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DJ 1,2 - ワンツー

ディージェーワンツー

 

ある人にとってはDJ1,2とは、2003年のITF JAPANチャンピオンとしても知られる凄腕のターンテーブリスト。
またある人にとってDJ1,2とは、Def TechやSpontania,MIYAVIのバックを務める日本でも指折りに多忙なツアーDJ。
そしてある人にとってDJ1,2とは、誰よりもダンスフロアへの愛とダンスミュージックに対する見識が深く、ヘッズが今求めている音楽を、常にオーディエンスの想像を超えた形に昇華してプレイしてくれるクラブDJ。

DJ1,2は、実に様々な顔を持つアーティストだ。
彼のプレイを注意深く聴くと、ヒップホップの様々な要素が含まれていることに気づく。Scratch LiveのHOT CUEやLOOP機能をフル活用し、数々のDJバトルで栄光を勝ち取ってきた超絶技巧的レコードさばきによって聴きなれた曲をフレッシュなかけ方で聴かせる様は、リアルタイムでビートメイクをしているといっても過言ではないレベルに達している。
また、14歳という若かりし頃からDJとして腕を鳴らしてきたキャリアに裏づけされる音楽知識のアーカイブは、時にMCよりも雄弁にフロアに向けてメッセージを放つ。ともすると超絶技巧的なプレイというものは見世物的側面が強く押し出されてしまい、”ダンスをする”という目的においては押し付けがましく、足を止めることになりがちなのも事実だ。しかし、彼のプレイは膨大な情報量にも関わらず、そういった押し付けがましさを一切感じさせない。むしろ、自分が彼の手のひら上でまさしくジャグリングされているかのごとく、気がつくと彼のグルーヴの中で踊らされている。国内の大小クラブに集うヒップホップ中毒者たち/ツアーDJとして接する、普段はクラブとは縁遠い人々/ゲストDJとして招かれているバリ島の名クラブ「Mbargo」に集ったインドネシア人や諸外国からの旅行客たち。その全ての人々が”DJ1,2に踊らされた”という一点においては例外なく平等なのである。そこには既に国境も、アンダーグラウンド/オーバーグラウンドの壁も存在しない。それは、彼自身がパーティを愛し、音楽を愛し、ヒップホップ文化を愛すヘッズの一人であるからに他ならない。それも、青森県三沢市という米軍基地の街をHOODに持つ、筋金入りだ。最先端のフレッシュな素材から、熟成された逸品まで、時代やジャンルを問わず2台のターンテーブルを駆使して巧みに料理し、最終的には極上のヒップホップ空間を仕上げる手腕は、さながら当代きっての一流シェフのようだ。さらに、一流シェフのホスピタリティが盛り付ける皿の温度にまで及ぶように、フロアにおける出音の音量や音質にも細心のこだわりを持ち、電源やケーブル、デジタルデータの作り方まで日々試行錯誤を繰り返している事実も書き添えておこう。誤解を恐れず言い切るなら、DJ1,2とは、現代ヒップホップそのものである。
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